大人になると時間は早く過ぎるのは本当か

雑学

あっという間に一年が終わった。そう思うことは誰でも多々あると思います。それは幻想なのか。それを科学的視点から説いている本がある。「動的平衡」(福岡伸一著)の一説では体内時計の観点からこれを説明している。

完全に外界から隔離された部屋で、窓がなく日の出入りや昼夜の区別がつかない部屋で一年過ごしたとする。寝て起きてを繰り返し、365日経過したと思うところで出てきてもらうとする。3歳の時と30歳の時にこの実験をすると実際の時間はどちらが長く経過しているか。

それは30歳の時の方が必ず長い。

ここで体内時計の話になる。生物の体内時計の正確な分子メカニズムは未だに完全には解明されていない。しかし、細胞分裂のタイミングや分化プログラムなどの時間経過は全てタンパク質の分解と合成のサイクルによってコントロールされているらしい。つまりタンパク質の新陳代謝速度が、体内時計の秒針なのである。新陳代謝速度は加齢とともに遅くなる。(傷とかが治るのが遅くなるように)

自己の体内時計だけに頼って一年を計ると30歳の時のほうが物理的に長くなる。

タンパク質の代謝回転が遅くなり、その結果、一年の感じ方は徐々に長くなっていくのに、実際の物理的な時間はいつでも同じスピードで過ぎていく。つまり、実際の時間の経過に自分の生命の回転速度がついていけないから、老化するにしたがって時間が早く感じると説いている。

一説でしかないかもしれないがとても面白い。

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