自殺者の増加〜若年者の増加〜

医療

「自殺者の増加」最近特に気になっているニュースの一つです。これまで自殺者は10年間連続減少中でした。(図1)それが令和2年に2万919人と11年ぶりに増加に転じました。

図1 自殺者の推移<厚生労働省自殺対策推進室資料より>

昨年の月別自殺者の推移としては6月以降に上昇に転じてました。(図2)

図2 月別自殺者の推移<厚生労働省自殺対策推進室資料より>

昨年4月に緊急事態宣言が出されて、それから少し遅れて上昇に転じてますがこれは以前に調べらているそうで危機の初期には自殺リスクは低下し、その後、上昇に転ずるという科学的エビデンスと一致しているそうです。(The Impact of Infectious Disease-Related Public Health Emergencies on Suicide,Suicidal ,Tiago C Zortea et al.Crisis.2020)

世界の自殺者は年間8,0000人と言われています。世界の多くの自殺方法は首吊り、農薬の服毒、銃殺と言われています。日本では最も多い自殺方法は首吊りで二番目の高所から飛び降りの2倍以上にも及ぶそうです。

日本は実は世界の中でも自殺の人数が多い国です。経済協力開発機構(OECD:Organisation for Economic Co-operation and Development)の国の中では第7位(37ヵ国中)と上位にいます。G7の中では日本が自殺率トップです。

日本の死因の中では7位です。その中でも問題なのは若年者の死亡率です。(図3)

図3 年齢別死亡率(厚生労働省作成)

この中で若年者(16歳〜39歳)の死亡率は一位になっております。これも先進国の中では非常に大切な若者の死亡率が一位というのは非常に問題です。自殺の原因としては10歳代は学校の問題が一番多く、次に健康問題(うつ病など)と家庭の問題となっています。20歳代、30歳代になると勤務問題が一番多く、年齢が上がるに従い経済的な問題が多くなってきます。

今回コロナ禍で自殺が増えた原因は経済的な問題、健康問題の悪化など色々な原因があり、一筋中ではいきません。ただ、これまで十年間自殺率が下がっているのは事実であり、このコロナ禍が落ち着いて、またより対策が進めばと思います。

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