ファイザー製ワクチン(BNT162b2 mRNAワクチン)の効果、疑問点について

covid 19

日本ではやっと接種が始まったファイザー製ワクチン(BNT162b2 mRNAワクチン)ですが、世界では既に2億4000件の接種が行われました。(2021年3月1日現在)その効果や副作用についても情報が集積されてきてます。自分が疑問に思っている部分を中心にまとめてみました。項目は以下の通りです。

  1. BNT162b2 mRNAワクチンの効果
  2. 二回目の投与をする必要はあるのか
  3. BNT162b2 mRNAワクチンの副作用

1、ワクチンの効果

効果についてはいくつかの論文で報告出てますが、今年2月にNEJMにイスラエルでの60万人と多数の人に対しての接種後の結果が報告されました。

2020年12月20日から2021年2月1日までの期間に行われました。新たに予防接種を受けたすべての人は、人口統計学的および臨床的特徴に従って1:1の比率で予防接種を受けていない対照と照合されました。研究結果には、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)による感染の記録、症候性Covid-19、Covid-19関連の入院、重症疾患、および死亡が含まれた。結果は以下の通りです。各研究グループには、596,618人が含まれていました。最初の投与後14日から20日および2回目の投与後7日以上での研究結果に対する推定ワクチン有効性は次のとおりでした:感染について、46%(95%信頼区間[CI]、40から51)および92%(95%CI、88〜95);症候性Covid-19の場合、57%(95%CI、50〜63)および94%(95%CI、87〜98);入院の場合、74%(95%CI、56から86)および87%(95%CI、55から100)。重度の疾患の場合、それぞれ62%(95%CI、39〜80)および92%(95%CI、75〜100)。 Covid-19による死亡を予防する効果の推定値は、初回投与後14日から20日で72%(95%CI、19から100)でした。文書化された感染症および症候性Covid-19について評価された特定の亜集団における推定有効性は、年齢グループ間で一貫しており、複数の共存状態の人では潜在的にわずかに低い有効性でした。(Noa Dagan et al(2021).BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting.NEJM)

これによると二回目投与後の7日以上方では90%以上の有効性があり、重度の疾患の患者に対しても92%と高い有効性を示しています。

しかし、ここでの結果は二回目の投与後7日以上では良い結果を示していますが、日本ではもしかしたら二回目打てる量が十分に手に入らない恐れがあります。実際はどうなるか分からないですが、二回目を投与する必要はあるのでしょうか。

2、二回目の投与をする必要はあるのか。

今年2月Lancet誌の論文が発表されました。これによると一回目の投与でこれは日本でも大きなニュースになっていました。詳しい内容としては以下の通りです。

2021年1月24日までに、9109人の適格なスタッフのうち、7214人(79%)が最初の投与を受け、6037人(66%)が2回目の投与を受けました。 全体として、2020年12月19日から2021年1月24日までの期間に医療従事者の間で170人のSARS-CoV-2感染があり、そのうち99(58%)の医療従事者が症状を報告し、COVID-19症例として指定されました。感染した170人の医療従事者のうち、89人(52%)はワクチン接種を受けておらず、78人(46%)は初回投与後に陽性であり、3人(2%)は2回目の投与後に陽性でした。追跡できた125の感染症のうち、87人(70%)は市中感染であり、院内クラスターはありませんでした。
ワクチン未接種の医療従事者のSARS-CoV-2感染率は10000人/日あたり7・4人/ 日であるのに対し、感染率はワクチンの初回投与後1〜14日目で10000人/日あたり5・5人、15〜28日目で10000人/日あたり3・0人でした。 SARS-CoV-2感染の減少率は、初回投与後1〜14日目と15〜28日目でそれぞれ30%(95%CI 2–50)と75%(72–84)でした(表;付録) 。症候性COVID-19感染率はワクチン未接種の医療従事者の1万人あたり5・0人/日、1〜14日後および15〜28日後の疾患率は1万人/日あたり2・8人および1・2人でした。それぞれ、ワクチンの初回投与。 COVID-19疾患の調整後の減少率は、初回投与後1〜14日目と15〜28日目でそれぞれ47%(95%CI 17〜66)と85%(71〜92)でした。これらの結果は最初のワクチン投与後のSARS-CoV-2感染と症候性COVID-19率の大幅な早期減少を示しています。COVID-19感染率の早期の引き下げは、ワクチン不足と資源不足に直面している国での2回目の投与を遅らせることをサポートし、1回の投与でより多くの人口をカバーできるようにします。 2回目の投与遅延方針を通知するには、単回投与の長期的有効性を評価するためのより長いフォローアップが必要です。(sharon amit et al(2021)Early rate reductions of SARS-CoV-2 infection and COVID-19 in BNT162b2 vaccine recipients.Lancet:Early rate reductions of SARS-CoV-2 infection and COVID-19 in BNT162b2 vaccine recipients https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00448-7/fulltext#.YD4TvBGLaD0.twitter)

上のように一回目の投与だけでも効果があるという報告が出てきているものの、結論に長い間フォローアップしなければ分からないとあるようにまだ分からないことが沢山あります。

3、BNT162b2 mRNAワクチンの副作用

最後に副作用についてですが、CDCが12月14日から1月13日までの最初の1ヶ月のデータをまとめたレポートを発表しております。内容は以下の通りです。

2020年12月14日から2021年1月13日までの間に、合計13,794,904回のCOVID-19ワクチン(ここではファイザーのワクチン、モデルナのワクチン両方を含んでます)が米国で投与されました。 8,436,863(61.2%)の用量が女性に投与されました。 この期間中にCOVID-19関連の有害事象の6,994件の報告を受けました。すべての報告の中で、6,354人(90.8%)が非重篤に分類され、640人(9.2%)が重篤に分類され、そのうち113人(1.6%)が死亡しました。 ワクチン接種者の年齢の中央値は42歳でした(範囲= 15〜104歳)。女性の有害事象について5,505件(78.7%)の報告が提出されました。頭痛(22.4%)、倦怠感(16.5%)、およびめまい(16.5%)が出現し、それはいずれかのワクチンのワクチン接種後に最も頻繁に報告された症状でした。アナフィラキシーの報告は62件確認されており、ファイザーワクチンの接種後46件(74.2%)、モデルナワクチンの接種後16件(25.8%)でした。また死亡例は死亡診断書、剖検報告書、医療記録、およびVAE報告書と医療提供者からの臨床的説明から入手可能な情報からはCOVID-19ワクチン接種と死亡との因果関係を示唆していませんでした。また、BioNTechワクチンの場合、2回目の投与後の反応は最初の投与よりも頻繁でした。報告された発熱と悪寒の発生率は、2回目の投与後の方が1回目の投与後よりも4倍以上高かったと報告されました。(https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7008e3.htm?s_cid=mm7008e3_w  )

他にもこのレポートには高齢者施設での副反応の発生率との違いなども詳しく書かれています。他のワクチンの副作用はどのようになっているのかというと厚生科学審議会で審議された副反応疑い報告状況に公開されている資料を参考 に平成 25 年 4 月から平成 30 年 4 月(一部 2 月)までに報告された事象を対象として重篤な副反応,特に死亡例の報告をまとめた中山哲夫さんの『ワクチン接種後の有害事象と副反応 (感染症学雑誌 第93巻 第 4 号)』によると以下の通りである。

ファイザーのワクチンの重篤な症状が9.2%が極めて高いとは言えないが、人種によっても多少異なる可能性があり、今後の日本での接種による随時の報告が待たれる。

最後に

ワクチンを受ける受けないは任意であるが、リスクとベネフィットを天秤にかけると受けるメリットが大きいように思う。今後他のワクチンも出てくると思うし、ファイザーのを打たないにしても他社のをどれかしら打つ方がかからないためにメリットがあるように思う。

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